風の通る道 by mamaneko

人や音楽や本は、出合うべきときに出会うね。本当に不思議だけれど。風のように、波のように。風の通る道。そんな話を少しずつ。

「らんまん」と祖父のこと

私の実家・髙橋家は長野県中野市で、

江戸時代から続く漢方薬の薬局でした。

でも、それは曽祖父の代まで。

母から伝え聞いた話では、祖父は、

跡取りとして漢方薬の勉強のために、

東京の薬学に出してもらったのに、

1年分の授業料を呑んでしまい(!)、

もちろん、学校は追い出され、

その後、どこかの医学部に入り直し、

外科医として長野に戻ってきた、と。

その後、中野市の薬局は閉局し、

祖父は、長野駅近くの国鉄病院の勤務医として

定年までつとめあげた、とのこと。

 

定年後、おじいちゃんのやらかしたことは

(いかにも、いいとこのボンボンっぽい失敗談…(笑))

いろいろあるんだけど、ま、それはおいといて…。

 

授業料を1年分、吞んじゃったっていうのも

ケタはずれだし、

そのあと、医学部に入れ直してもらったというのも、

やることが、金持ちすぎて、御曹司すぎて、

想像もできていなかったのだけど、

朝ドラ「らんまん」を見ていると、

もしかしたら、祖父も、医学の道を夢見て、

反抗を続けたものの、許されず、

授業料を呑みつくすという暴挙に出て、

きっと、家族でいろいろ話し合い、説得し、

今週、万太郎が家を出るときのように、

「わか、行ってらっしゃい」とみんなに見送られて

中野市の家を出たのかなぁ、などと推測。

 

祖父は最初の奥さんを病気で亡くし、

そのあと、私の祖母と再婚。20歳の年の差。

だから、友だちのおじいちゃんとかと比べて、

ひと世代むかし、のことなんだけどね。

 

まぁ、うちの実家については、いろいろあるんだよなぁ。

いつか、小説にでもできたら、おもしろいだろうなぁ。

ふふ。