風の通る道 by mamaneko

人や音楽や本は、出合うべきときに出会うね。本当に不思議だけれど。風のように、波のように。風の通る道。そんな話を少しずつ。

『下村誠アンソロジー』外伝④ 柿島伸次さんのコンサートパンフレットの記事、公開します!

\下村誠アンソロジー外伝④/ 『下村誠アンソロジー』未収録の記事。下村さんが書いた、 柿島伸次さんの1993年のツアーパンフの記事、公開します! シンガーソングライターの柿島伸次さんと初めてお会いしたのは、 2022年5月、小平にあったカフェ「Jimmy’s …

『下村誠アンソロジー』外伝③ 田家秀樹さんのラジオ番組にゲスト出演したときのこと

先月、音楽評論家の田家秀樹さんのラジオ番組にゲスト出演したときの内容が Rolling Stone Webで公開されました。 ラジオでしゃべったことが文字になるのは、だいぶ気恥ずかしいですが… 下村さんが書いた記事のこと、音楽のこと、それなりに話せているかな。…

『下村誠アンソロジー』外伝① 久恒啓一先生が書いてくれた書評の幸せ

\多摩大学名誉教授の久恒啓一先生がブログに書評を書いてくれました/ 「華やかなスポットライトを浴びる人ではなく、 そういう人を支えたり、周辺にいた人のことこそ残すべき。 その本、絶対につくったほうがいいよ!」 久恒先生とは、先生の本の編集を何…

「らんまん」と祖父のこと

私の実家・髙橋家は長野県中野市で、 江戸時代から続く漢方薬の薬局でした。 でも、それは曽祖父の代まで。 母から伝え聞いた話では、祖父は、 跡取りとして漢方薬の勉強のために、 東京の薬学に出してもらったのに、 1年分の授業料を呑んでしまい(!)、 …

シバさんこと三橋乙揶さんの個展へ

昨日は、シバさんこと三橋乙揶さんの個展 「それじゃ、また明日」に。(喫茶 馬天使 八王子市) 絵を拝見し、シバさんの独特な世界観にひたる。 じーっと見ていると、絵の印象が変わってくるのが 自分でも不思議な感じだった。 陶芸の作品、CDが並ぶ小さなテ…

隣町珈琲「小田嶋隆が残したもの」

隣町珈琲という場所を知ったのは、 2019年の秋、特集が気になって購入した 『望星』がきっかけ。 平川克己責任編集による特集「詩のない生活」。 ここに寄せた平川さんの文章がとても胸に残り、 不勉強ながら、それまで平川克己さんの文章を ちゃんと読んだ…

『坂本龍一 Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022』

『坂本龍一 Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022』 楽器を弾く、人の手が好きだ。 年齢を重ね、皺が寄り、少し痩せて 手の骨や節が目立つ坂本龍一の手が奏でる 完璧な音の響きを 生涯、忘れない。 やさしい響き 暗闇に光が差すような。 「ライブでコン…

いい音楽とは「歌い継がれていく音楽」なんだね。ベルウッド・レコード50周年記念コンサート

昨夜の「ベルウッド・レコード50周年記念コンサート」を観ていて、思い出したのが、映画「エコー・イン・ザ・キャニオン」だった。 この映画の舞台は、60年代~70年代にかけて、数多くの若き(当時)ミュージシャンたちが暮らし、お互いに刺激しあって、ウェ…

追悼 矢吹申彦さん もう1度、お会いしたかったな。。

矢吹申彦さん、亡くなったのですね…。 最近、ふと思い出すことが何度もありました。お元気かなぁ…って。 以前、下北沢の情報誌『しもきた情報』でライターをしていた頃、 「しもきた人インタビュー」というページを担当していて、 矢吹さんにインタビューさ…

カフェイン離脱日記~私、実は、カフェイン中毒だったらしい~からの脱却 その2

☕9月12日(月)~14日(水) 特に変化なし。夜中に目が覚めなくて、むしろ、快適なくらい。 思えば……コーヒー断ち3日目くらいまでは、身体中の細胞内にまだまだカフェインがたっぷり備蓄されていたのだと思う(;^^A ☕9月15日(木) 朝、頭痛と吐き気で目が…

カフェイン離脱日記~私、実は、カフェイン中毒だったらしい~からの脱却 その1

カフェイン離脱って、何?と思われると思いますが、実は、9/12(月)から、コーヒー断ちをしています。今日で9日目。4日目の9/15(木)から、頭痛や吐き気、動悸など、さまざまな「カフェイン離脱症状」と呼ばれる症状が出ています。 カフェインの過剰摂取…

素敵な声をありがとう。小林清志さん。どうぞ安らかに。。

小林清志さん、大好きでした。 子どもの頃からアニメは好きでしたが、特に小学生の終わり頃から中学・高校にかけて、夢中になって観ていたのは、「ルパン三世」「宇宙戦艦ヤマト」「キャプテンハーロック」。 人の声ってなんてすごいだろう! この3つのアニ…

『紛争地の看護師』著者・白川さんのトークイベントで感じた大切なこと

6月11日(土)銀座のレストラン・バー「cafe garage Howrin'」。弁護士でロックミュージシャン・島昭宏さんが主催する白川優子さん(国境なき医師団の看護師)のトークイベントが終わったとき、白川さんの話と、そこから想起された記憶とで、私の頭はぐるぐ…

生誕100年特撮美術監督井上泰幸展

スケッチ、計測、ち密な計算、綿密な下調べ、そこにプラス、楽しさ、夢✨ そうしたものに基づいて作られた街並みや地形は、どんなに優れた最新の映像技術より、ずっとリアルに感じた。 映画を観る人には見えない部分での努力と夢の量が半端ない。 井上さんが…

「It’s so easy」の衝撃と、映画「リンダ・ロンシュタット THE SOUND OF MY VOICE」 My DIVA ☆ Linda Ronstadt

中学3年だったと思う。ラジオから流れてきた「It’s So Easy」(リンダ・ロンシュタット)をはじめて聴いたときの衝撃。「え、なに、この歌声。かっこいい♡」 1970年代の後半のことだ。日本の歌謡曲もフォークも、女性はかよわくて、恋を失っては泣いて、耐…

「伊藤銀次&杉真理 トライアングルソングス」1日だけの、奇跡のようなライブ

「ステージに、こうして並ぶのも、何十年ぶり?」 伊藤銀次さんが言い、佐野元春さんが、ウンウンウンと笑顔で頷く……。 こういうの、最近、弱い。じーんときちゃう。若い頃から一緒にやってきて、もう●年だね、っていう、仲間の間に流れる、そんな空気感。 …

世界のポップミュージックを変えた名盤「ペット・サウンズ」(ドキュメンタリー映画「エコー・イン・ザ・キャニオン」を観て)

録画してあったドキュメンタリー映画「エコー・イン・ザ・キャニオン」を観る。 よかった(^^♪ エキサイティングだった! 60年代から70年代にかけてハリウッド近くの「ローレル・キャニオン」に多くのミュージシャンが移り住み、自然と集まり、そこで語り合い…

軽やかな嫉妬

(以前つかっていたブログが閉じてしまうので、こちらにお引っ越し。書いたのは2021年1月30日) 「嫉妬? しますよ」 お正月、「箱根駅伝」の放送中にかかるCMで流れる「大人エレベーター」シリーズ(サッポロビール)。俳優の妻夫木聡さんがゲスト…

初心に返る

(以前つかっていたブログが閉じてしまうので、こちらにお引っ越し。書いたのは2020年12月20日) 「この人がいなかったら、この出会いがなかったら、今の自分はいない」 そういう話をよく聞くけれど、私にとって、デッキ(友人の愛称)がまさに「そ…